Fiocco di nascita(フィオッコディナッシータ)は、日本語に訳すと「生誕・誕生のリボン飾り」といった意味。

イタリアでは古くから、赤ちゃんが産まれると男の子ならブルー、女の子ならピンクのリボン飾りを玄関先や門扉に飾り、赤ちゃんが産まれたことを近所の方にお知らせする風習があります。

もともとは男の子のための風習で、ブルー(空色)には「天の神聖な力」を呼び込むパワーがあるとされ、魔除けとして赤ちゃんを守るために飾られたのだそうです。

リボンの種類や形に決まりはなく、最近では名前の入ったものも多いんだとか。

無事に出産し病院から帰ってくる赤ちゃんを出迎える意味合いもあり、自分で用意するだけではなく身内や祖父母、友人からのプレゼントの場合もあるそう。

私の出産経験では、赤ちゃんが産まれてすぐは予防接種以外の用事で赤ちゃんを連れて出ることはほとんどなく、自分の食事すらままならないほど初めての子育てに必死。

ご近所に挨拶するどころではありませんでした。

こういった風習が日本にもあれば、『無事に産まれたんだな』とご近所の方も知ることができ嬉しい気持ちになるだけではなく、通りすがりにリボンを見ただけでも幸せな気持ちに包まれるはず。

ご近所付き合いが少なくなった今だからこそ、広まってほしい風習でもありますね。


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